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皇英高校の手前のコンビニ前のバス停で降りた、和樹と公佑の前にケースに入ったギターを肩に架けている公佑にあった。
「いや…、ただ二年の始めだから、スタートだけはキチッとしておこうと思って…」
「まぁ、少し、怪しい部分もあるけどな」
合流した三人はそんな今日のクラス分けを話しの軸にして談笑しながら高校への道を歩いていく。
そのまま、皇英高校の敷地内へと進んでいくと桜の花びらが舞っている生徒玄関に歩いて行った。
「やっぱり少し早めに来たから思ってたよりも人少ないな」
「まぁ、この時間ならまだ、来るやつは少ないからな」
「じゃあさ、もう見に行こうよ、早く知りたいんだよ、みんなと一緒のクラスになれたかって」
「そうだな、待ってて混んだら大変だからな」
公佑を先頭にしてその後ろを和樹、洋平の順に生徒玄関横の掲示板に向かった。
「え~と…、Aは、誰もいないっと」
「あっ、オレ、Dに名前があったっ」
一枚目から見ていた公佑の横で和樹が間の抜けた声で張り出させている紙の一部を指差していた。
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