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――バシッ!!
一発の乾いた音がしたかと思うと
大きなぬいぐるみがゆっくりと後ろへと消えていくと同時に
洋平はガシッと拳を握りしめた。
夕香 「やったぁ!!。」
落としたぬいぐるみをおじさんから受け取った洋平
それを持って
隣の憧れの人へと向く。
洋平 「はい、紅さん。」
夕香 「ありがとっ。」
ぬいぐるみを手渡すと夕香は満天の笑顔でそれを抱きしめた。
洋平 (やっぱり、可愛いなぁ…。)
ぬいぐるみを抱き抱えながら歩く夕香
そんな彼女が隣で歩いてるのを見て
洋平は自分の中に芽生えた小さな気持ちに気付いた…。
そのまま
楽しく祭りを散策する夕香その横で
複雑な気持ちを抱えて歩き始めた…。
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