117人が本棚に入れています
本棚に追加
朝の登校
まだ夏の陽射しの名残で
朝でも
少し強い光の中
いつも通りに和樹と朋華
二人は揃って
学校への坂道をゆっくりと登って行く。
和樹 「いや~、
でも昨日は疲れたね~。」
朋華 「私も、
ちょっと歌い過ぎで喉が…。」
軽く
喉に手を当てた直後
コンコンっと
渇いた咳が出た。
和樹 「だ、大丈夫!?。」
朋華 「うん…、
やっぱりちょっと歌いすぎたみたい。」
和樹が心配そうに朋華の肩を抱えたが
すぐに落ち着いたようで
和樹に笑顔を返した。
和樹 「なら、いいんだけど…、
あんまりムリはしないでな。」
朋華 「分かってるよ
もうすぐ文化祭だし…、
休んでる暇は無いもんね。」
和樹の心配も
朋華にはどこ吹く風のようで、
和樹の隣で
笑顔で話しながら
学校への道をゆっくりと歩いて行った…。
この小さな出来事…
これが
和樹と朋華
二人の運命の糸を
ゆっくりと乱していくのだった…。
最初のコメントを投稿しよう!