……皇泉祭……

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和樹 「…………。」 カーテンが引かれたベット、 カーテン越しに 保健の先生だろうか、 人影が動いているのが分かる。 そんな中 少し離れたテーブルに伏せながら待っている和樹。 そうしていると シャッと独特の音を立ててカーテンが開いた。 和樹 「先生!。」 保健医 「大丈夫、ちょっと疲れてるみたい、 だから次の時間は休ませるわ。」 そう言って ベットから離れてやりかけていた仕事に戻った。 和樹 「朋華…。」 朋華 「ごめんね… 和樹君に心配ばっかりかけて…。」 和樹 「大丈夫だよ、 それより練習でムリしちゃダメだよ。」 上半身だけ ベットから起こしている朋華 先程より顔色は良くなっていたが まだ青白かった。 朋華 「うん… ありがとう、気をつけるね。」 和樹 「それなら 今はゆっくり休んでな。」 悲しそうに話していた朋華だが 和樹の励ましに落ち着いたようで ふっと、笑ってまた上半身をベットの中に戻した。 そうして 朋華が寝付くまでの間 和樹は朋華の小さな手を握っていた…。
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