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教室に戻ろうと階段を上がって行く、
その途中…。
夕香 「!?、和樹君。」
踊り場で呼び止められ
振り返るとそこには心配そうな顔をした夕香が立っていた。
和樹 「紅さん…。」
夕香 「朋ちゃんは?。」
かなり心配だったのだろう…。
和樹に話しかける様子が普段の明るい夕香からは想像も出来ない程
慌てていた。
和樹 「大丈夫、
ちょっと休めば良くなるってさ。」
夕香 「よかった…。」
和樹 「ちょっ!!
紅さんっ!?。」
和樹から
朋華が無事だと聞いて安心したようで
フッと力が抜けたようにその場に座り込んでしまった。
夕香 「なんか…
聞いたら安心したら力が…。」
踊り場に座り込んだ夕香だが、
先程の心配そうな表情とは違い、
目に涙こそ浮かべているが笑顔だ。
和樹 「ごめん、
とりあえず今は保健室で寝てるよ。」
夕香 「それならよかった…、
それと洋平君が凄く心配してたよ、
『オレがムリをさせたから…』って。」
和樹 「そっか、
そんな事、朋華も気にしてなかったのに…。」
夕香 「そうだよね、
でも洋平君、
凄く気にしてるから行った方がいいかもしれないよ。」
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