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「そうだよ、オレだよ、いつ帰って来たの!?」
「二週間前に帰って来たんだよ、でも……」
恥ずかしそうに朋華は下を向いた。
それに気付いた和樹は朋華から目を離すまで気付かなかったがクラス全員の視線が和樹と朋華に向けられていた。
「あ、あれぇ…?、やっちゃった…かな……?」
「やっちゃった、じゃあねぇよ、バカずきぃ。」
公佑が横からチャチャを入れたが和樹の耳にはもう聞こえてなかった。
クラス全員からの好奇の視線に耐えるのに精一杯だったから。
「ねぇ、洋平君、あの女の子って…?」
「あぁ、あの女の子は関口さんって言ってオレ達と同じ中学の出身で今、立っている和樹の彼女なんだよ」
「へぇ~、和樹君って言うんだ…、それに彼女もかわいいね」
「まぁ、中学の時なんか、和樹が関口さんと付き合ってるのがバレると関口さんの事が好きな男軍団が和樹を捕まえようとした程だからね」
「男軍団って…?」
洋平の口から夕香が初めて聞く言葉に戸惑って洋平に聞き返した。
「まぁ、簡単に言うと関口朋華のファン達の事、かな?」
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