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ガヤガヤガヤ……
2年1組の教室は文字通り騒がしいといった様子である。
「昨日のドラマみた?」
「宿題うつさせてくれよ。」
「今日、古典あるじゃん。怠いよなぁ。」
といったいつもとほとんど変わらない会話のなかにちらほらすこし違った会話がまじっている。
「今日転校生くるらしいな。」
「カッコイイ人がいいなな~」
「バカ!!女の子のほうがいいにきまってるだろ!!」
ガラガラガラッ
教室の扉が開く音に教室内の生徒達は皆反応する。
やはり違う話をしながらも「転校生」というものが気になっているようだ。
だが皆の期待に反し……
「なんだ、先生かよ。」
「はい、席につけよ~。それになんだとはなんだ。
心配しなくてもちゃんと来てるから。
よしっ、入っていいぞ。」
「はーい。」
今年から三十路となった男の担任の教師の合図で一人の少年が教室に足を踏み入れた。
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