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アタシたち三人はそれぞれ別々の高校へ進学した。 高校へ行っても『S』と『Mクン』が好きだった。 ちょうどその頃、ディズニーシーがオープンして、すぐ遊びにいったので彼ら二人にお土産を買っていった。 しかも、同じストラップを…。 アタシって本当にバカ……。 あるひ、『Mクン』と電話で話していると、 『Sのこと好きなの?』 って言われてしまった。 でもアタシは、 『ありえないよ』 って否定した。 『Mクン』は賢い人だったからアタシが『S』を好きなことに気付いていたんだと思う。 中学で教室に二人きりなったとき、『Mクン』はわざわざ『S』の席を座った。 『Sが好きなんでしょ』とでも言わんばかりに これはあとから聞いた話だが、『S』と『Mクン』は親友だった。
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