少女発見

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「えっちする?」 「はッ!?」 突拍子もなく言うもんだから、思わず耳を疑いたくなった。 「だから、えっちする?」 「何言ってんだよ!」 「そのかわりお金ちょうだい」 「…意味分かって言ってんのか? 援助交際って言うんだぞ!」 「だってアタシお金持ってないんだもん」 仕方ないでしょ。と言いたそうな口調に、酔いが醒めたかと思ったら、今度は頭痛でもおこしそうになった。 「最近のガキはこんな事言うのか」 『最近の若者は…』そんな事を吹かす、忙しそうな大人達の気持ちがなんとなく分かった。 「だってアタシ飢え死にはしたくない。 どうせ死ぬなら車に引かれて死ぬ」 「死ぬだなんて口軽に言うんじゃない」 「だってこのままだと死ぬ」 「人はそんな簡単にくたばんねーよ」 「人間は脆いよ」 その言葉が妙にリヤルで戸惑った。 「もしさ、ここに来たのが、ぶくぶくの脂汗ぎったぎたの加齢臭のするおっさんだったら、アタシそんな人とえっちしなきゃいけないんだよ? ここに来たのがあなたで良かった」 そんな言葉に不覚にもドキッとなってしまった 「そんな事言われても…」 「フツーいくらなんだろうね? 知ってる?」 いくらと言う言葉は 少女とする行為の値段だろう 「知るわけねーだろ」 そうでも言わなきゃ色々ヤバい 「そっか」 そう言って少女は、立ち上がり、俺の襟を掴んで顔を引き寄せた。 「あ、キスは無しね アタシファーストキスまだだから」 えっちしよ。なんて言う奴が何言ってんだ。 てかファーストキスまだのくせに なんて事言いやがんだよ。 「ねぇ、アタシ何すればいいの?」 顔を近づけたのはいいものの、少女は何をしていいのか固まっていた。 _
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