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「普通はここでキスするもんだけど…」
ってなに!俺はフツーに答えてんだよ!!
相手は少女だ!
しかも犯罪だ!!
落ち着け…落ち着くんだ俺!
「その先は?」
また新たな答えを求める少女に戸惑った。
何も答えない俺に諦めたのか
少女は俺シャツを捲って、俺の体をペタペタと触り始めた。
「えーと、何してるの?」
「触れば良いかと思って…」
真剣に俺の体をペタペタと触る少女に
また不覚にも可愛さを覚えた。
「違うよ。こーやって、撫でるようにするんだよ」
そう言って俺は少女の首筋に触れた
「ンッ…なんだかくすぐったい」
「それが気持ちよくなるんだよ」
「…アタシがする」
少女は俺がしたように、撫でるように俺に触れた。
それは首筋から始まり、胸、腹にきた
しかも途中から舌を使い始めた。
ヤバい
「ちょ、ちょっとたんま!」
「…なに?」
とろーん、となった瞳で俺を見返す少女に俺が反応した。
だ、ダメだ…
これ以上すると引き返せなくなる。
そんな時
きゅる~、と控えめにお腹が鳴った
「…腹減ったの?」
顔を赤くして、鳴った自分の腹を押さえてコクリと頷く少女に、思わず言ってしまった。
「俺の家来る?」
あ…言ってしまった。
「ホント?」
瞳を輝かせながら聞き返す少女に
今更、つい口が先走ったなどと言えなかった。
「…男に二言は無い
それに、今は秋だけど夜は冷える。
来るか?」
「うんっ!」
これは拉致なのか?などと考えるけど
少女の笑顔を見て、今はいいか…なんて考えた。
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