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さっきと変わらず星空の下を歩く。ただ、違うのは
俺の横に少女がいる事。
「君……あ、いや…
俺の名前は雅斗(マサト)28歳
君の名前は?」
「…………アキ」
なんだか間があった。
偽名だと思ったけど…
「聞かないの?本当の名前か」
「いいんじゃないか?名前なんて」
それを聞いて笑う少女…アキ
「年は15。これは本当ね」
「15かぁ、中学生?」
「まぁね」
「すんなりと言うんだな」
「だって
言わなくても、そのうち分かる事でしょ」
俺の横を並んで歩くアキ
「なぁ」
「何?」
俺を見上げてパチッと目が会う
「いや、なんでもない」
聞きたい事はたくさんある
でも、何故か聞けなくなった。
「寒くねーか?」
「もう大丈夫」
もう?前は寒かったのか?
「…マサトがいるから寒くない」
……。
「な…ッ」
平然とした顔で前を見ながら歩いるから
思わず頭をガシガシしてやった
「っ!!」
「恥ずかしー事言いやがって」
「……」
なんとなく照れた顔をしてて、そのまま頭をガシガシさせてた
カン、カンカン、カンカン…
鉄製の階段を上る二人分の足音が響いた
上り終わり、少し歩けば、俺の部屋の前に着いた。
「狭い部屋だけど、いらっしゃい。アキ」
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