生徒会の一問 ―碧陽学園生徒会暗黒史―

(1) 応募する生徒会

　…こんなときは…

　「真冬ちゃん、ほら」

　そういって俺は真冬ちゃんに「あのお菓子」を手渡した。

　彼女は何も言わず例のお菓子を食べきった。これでテンションが上がってくれればいうことはない。

　下におりていって昇降口のそばにある掲示板を見る。

　（ああ、これか）

　そこには、『夏だ集まれ！　高校Ｑ児たち！』と書かれたポスターが貼ってあった。横の新聞には目もくれず。

　しかし、会長がポスターのあるところに気がついた。これが事の発端だった。