(1) 応募する生徒会

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 「私が応募するから!」  会長が、あの会長が自分でやると言ってきた。  「アカちゃん、大丈夫?」  「そうですよ、会長。パソコン出来るんですか?」  「知弦も、杉崎も心配しすぎ」  いや、俺も知弦さんも学校の名誉のために発言したんだが…。  「生徒会長たる私が碧陽学園のすばらしい事を伝えるんだから。手出しは無用よ」  …不安だ。知弦さんと視線を重ねる。知弦さんも同じことを考えているみたいだ。  しかし、この心配は現実のものになる。あの人の性格を考えれば自然と答えは出るはずだった。  「絶対、校内予選勝ち取るよ!」
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