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「と、とりあえず、うちでは好きにしてていいからさ……今は、まだ家で静かにしててもらっていい? 私も、ちょっと頭の整理をしたいから」
「……」
少年は、静かに頷く。
悪いことをしてしまった。何と無く、好美はそう感じ、この場にいるのがとても息苦しく感じた。
「わ、私、ちょっと外の空気吸ってくる。君はまだ、部屋で休んでてよ」
好美は、逃げるように家を出て行った。いや、逃げてしまったのだ。そして、相子が横になっていたソファーには、既に人の姿がなくなっていた。
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