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それから私達三人は、席が近いこともあり、自己紹介をすることにした。
「はいは~い!じゃあたしから、名前はアイルちゃん、でっ~す!一応アンドロイドなのでヨロシク」
と隣の席に座るアイルはブイサインをし、超ハイテンションで言う。
それをげんなりした様子で眺めていた金髪の女の子が席を立ち
コホンと咳ばらいをしてから話し出す。
「次はわたくしの番ですわね、レイナ ガーランドと申しますわ、わたくしに無礼をはたらいたら後々、後悔しますわよ」
とひかるの前の席に座るレイナは毅然とした立ち振る舞いで言う。
その様子をアイルはニコニコしながら、ひかるはその優雅ともいえる
立ち振る舞いに見とれながら眺めてる。
「えと私かな?…私は天野 ひかる、え~と、以上ですっ」
自己紹介ってこれでいいのかな?
「それだけですの?」
「う、うん」
何か変だったかな?レイナちゃんは首を傾げ私を見てくる。
「ま、まぁ、個性が無くても生きていけますわよ」
「うんうん、人生はまだ長いニャー!」
「え、え?」
私の両肩を叩き慰めるように言う二人。
それを私は二人の顔を交互に見ながら、戸惑うだけ。
要するに私には身体的にも内面的にも個性が無いと言いたいのだろう
でも不思議とイラッとはこない、自分でも多少は自覚してるから。
改めて二人を見る、レイナちゃんは見た目のインパクトが凄い、綺麗だという意味でね
アイルちゃんも見た目は、青色ショートカットに二本のくせ毛(アホ毛)と
大きくクリッとした瞳が印象的で可愛い系とも言える顔つき
それに白と青のストライプ柄ニーソックスがより可愛さを際立ててる。
うぅ、それに比べ私は…なんの特徴が無い。
「はぅ」
私は深いため息を漏らす。
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