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最下層に到着すると、そこにはレイナちゃんの言葉通りに、驚きの光景が広がっていた。
「はわっ、GMIがいっぱいっ!」
「うん、絶景だねぇ」
さっきのグランドより一回り大きな空間に、ところ狭しと
人型決戦兵器GMIや武器、弾薬、整備に使う部品などが格納庫中に置かれている。
私とアイルちゃんはその光景に目を輝かせキョロキョロと辺りを見回す。
「ふふん、凄いでしょ」
と胸を張り、まるで自分の所有物を自慢するように言うレイナ。
「おい、お前らがチーム[サイサリス]か?」
すると私達の背後から男性の声で呼び掛けられる。
チーム[サイサリス]なら私達の事を呼んでいるんだよね、と言うことは私達の教官なのかな。
「はい」
「そうでっす!」
「で?そちらは」
私達は振り返り、それぞれに返事を返す。
すると男性はダルそうに一言だけ言う。
「俺がお前らの教官、結城 真御(ゆうき しんご)だ」
黒色のボサボサヘアーを目が隠れるくらいまで伸ばし、目には活力が無い
そして服装は黒のワイシャツに濃い青のパンツ、紺色のブレザーに赤のネクタイ
私達の制服と似たようなデザインだ。
ぱっと見イケメンにも見えなくはないが、第一印象はやる気ゼロな人だ。
現に今も目を虚ろにしながらぼーっと私達を見ている。
「…まぁ、そんな訳だ明日からよろしく」
そう言うと片手を上げ帰ろうとする結城教官。
「あ、結城教官!」
「あん?なんだ」
私は不意に声をかけ、呼び止めた。
「あ、あの…覚えて、ませんか?」
と聞いてみる。
あのやる気が感じられない目を私は知っていた
昨日、宇宙船でラックから荷物を降ろしてくれた時と、ホテル オクトパスの入口とで
二回私は結城教官に会っている、次に会ったらお礼を言おうとも思っていた。
私が瞳をキラキラさせ言葉を待っていたら、結城教官はハッと目を少しだけ大きくさせ言う。
「あぁ、あん時のちびっ子か」
「ち、ちびっ子…」
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