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すると女の子は額に怒りマークを浮かべ、引き攣った笑顔で言ってくる。
「え、あ、あはっ…」
す、凄い迫力、もしかして地雷踏んだかな私。
「まぁいいですわ、ですが!次、言ったら…」
と迫力のある瞳で言ってくる。
私はただ頷く事しか出来ずにいると、女の子は金髪をなびかせスタスタと歩いて行ってしまった。
「…って、遅刻っ!」
女の子の迫力に驚き立ち尽くしていると、いつの間にか始業式の始まる時間
なのに気付き私は慌てて講堂へとダッシュした。
「はぁ…はぁ、ま、間に合ったかな…」
私が講堂に入ると新入生達は整列をしていた。
息を整え私も列の最後尾へと並ぶ。
「それでは、ウィル ガーランド学園、入学式を始めます」
女性教員の言葉とともに入学式が始まり、学園長の挨拶や、上級生の祝辞などが行われていき
最後にさっきの女性教員が閉めの挨拶をすると入学式は終わった。
そして電子掲示板で自分の教室を確認する。
「えっと、私はパイロット科C組か」
確認をすると早速、私は教室へと移動する、今度は時間あるから歩いてね。
校舎は意外にも近未来的な作りではなく、懐かしい感じがする
鉄筋コンクリート作りでいかにもレトロといった作りになっている。
さらに教室へと入ると、そこには鉄と木材で作られた、机と椅子が人数分用意されており
教室の一番前には大きな黒板まである、この光景はまるで歴史の教科書に
載っている20世紀の学校そのもの。
軽く感動だよ、地球にいたとき通っていた中学校は机や椅子も強化プラスチックで
黒板なんて物は無くタッチパネルモニターだったし、歴史が好きな私の脳裏には感動の二文字が浮かぶ。
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