序章

4/14

1人が本棚に入れています
本棚に追加
/16ページ
「はい、こちらこそ」 明るい声調でそういいながら笑顔で答える。 「僕は愛偽大欺(あいぎ だいき)と言います。」 一応、自己紹介しておく。 名前を秘密にするのは諦めた。 いずればれるだろうし。 「愛偽君ですね?改めまして、私は正識愛と言います。名前が一文字、同じですね。」 笑顔でそういう彼女に、俺は肩をすくめて言う。 「そうですね、けど僕は男子なのに、愛って文字が入ってるから『愛ちゃん、愛ちゃん』ってよくからかわれましたよ。」
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加