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「ったく、なんの用だよ。」
思わず砕けた態度をとってしまう。
こいつと関わるとろくな目に遭わないし、こいつが持ってくる話は大体厄介事だからな。
態度がきつくなるのもしょうがないだろう。
自分で言うのもなんだがな。
「いえいえ、転校してきたばかりの娘を早速口説いてる愛ちゃんと世間話をしようかとね。」
こいつ、さっきの会話聞いてやがった。
嘘が真実になった瞬間だった。
「そうかい、で?世間話ってのはなんだ?」
どうせまた、ろくでもない話なんだろうけど。
「いやぁね。実は、セイバーがあの転校生を狙ってるみたいだよ。」
その言葉に一瞬驚いた。
なぜならセイバーは、見ず知らずの転校生を狙うような奴等じゃなかったはずだ。
やつらは、正義の暴力集団。力によって、この城刃斗学園(しろばとがくえん)の治安を守っていた。
だから、なんの問題も起こしているはずのない、正識愛が狙われるわけがないのだ。
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