第2章

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「しかしまぁ結局応援団やっちゃうところがお前らしいよな」 ものすごい誘われたんやから仕方ないやろ。 「へぇー。まぁお前がそういうならそういうことにしといてやるよ」 池田がニヤニヤしている。 クソが! 『俺は全て分かってるけどねー』みたいな顔すんじゃねーよ。 てめぇがそんな顔面してるから俺は毎日不愉快になるんだよ! しかもかなり的を得てるところがまた欝陶しい。 さて、こんな馬鹿は放っておいてさっさと授業の準備でもするかな。 おー次は世界史か! テンション上がってきた! 放課後、俺は所定の教室へ向かった。 応援団は3年の男女8人ずつと2年の男女4人ずつの計24人だ。 女子はもちろんのこと、男でも喋ったことがないヤツがちらほらいたりする。 今日集まったのはそれぞれ自己紹介して結団式的なことをするらしい。 「おー高屋!お前もやるんやったな!」 コイツは酒井だ。 応援団に1番最初に立候補した物好きで、俺と一緒に三年間部活をやった戦友でもある。 ちょっと理屈っぽいところもあるが、まぁ多分いいやつだと思う。 ただコイツ背が高いんだよな。 ある意味敵だ。 どうやらコイツが団長をやるらしい。 まぁ頑張れや。
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