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「早くしなよー」
ちょっと待ってください青木さん。
心の準備が…
「何分、心の準備しとると思っとるんやて!」
もうすぐ30分ぐらい経つかな?
勢いで教室の前まで来たもののやっぱりいざとなると恥ずかしい。
いやー俺ビビリやからさ。
最近普通に話せてるからいけると思ったけど、やっぱり俺にはハードルが高い。
人間ってギリギリまで追い詰められるとむしろ笑えてくるよね、アハハハハ…
「千晴!ちょっと来てー!」
ちょ、ちょちょちょ青木さん!?
なんで人が決心してないのにそんなことできるの!?
あーやべー、本当に笑えてきたアハハハハ。
気がつくと桜井さんは目の前に立っていて『どうしたの?』と言わんばかりの顔をしている。
ここはやっぱりナチュラルに言わないとな。
「あ、あのさ!め、めめめ…」
「目?」
「いや、目やなくて、あ、アド教えてくれん?」
「私の?別にいいよー」
無事(?)任務を遂行しました。
全然ナチュラルやない……泣きそう。
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