第4章

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あー、忘れとった。 根尻は実はかなり人見知りが激しいんやったな。 特に今みたいに初めて女の子と喋るときとかもう本当に大人しい人になる。 実際に俺に対してこんなに毒舌になったのは仲良くなってから2~3ヶ月後だったりする。 だから彼女ができんのやな、愚かなヤツだ。 「じゃあ千晴が来たらまた来るねー」 じゃーなー。 「あー、青木さんの私服半端ねぇ!ってか、俺の名前覚えとってくれたとか感動なんやけど!」 あーあ、また変態スイッチがオンになってしまった……。 「あー、これを機に仲良くしてくれんかなー」 お前の性格上無理やな。 「黙れ、逆コナン」 見た目は小さいオッサン、頭脳は子供ってか? そりゃあんまりやて…。 いかんいかん、こんな変態に付き合ってる暇はない。 集中集中っと…。 ――――――― えーっと、なになに。 3C政策がイギリスで、3B政策がドイツか。 で、ロシアがうざかったから日本と日英同盟を組んだと。 やべー、世界史ってやっぱ楽しいわ。 ってか、俺の集中力神やわ。 やっぱり俺ってばやればでき…… 「あ、高屋くんちゅーす!」 はい、俺の神の集中力が崩壊しました。 俺の目の前には萌え文化の象徴こと桜井さんがいて、物凄い勢いで手をふっていた。 てか、『ちゅーす!』って何?
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