第1章

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夏、ギラギラと太陽が照りつける…暑い。 ヤバイ、これは遅刻やわ。 そんなことを思いながら全力で自転車をこぐ。 部活を引退してから朝練が無くなったことで、朝のんびりできるようになったのは良いものの、いつも遅刻ぎりぎりになってしまうから毎朝息を切らしながら自転車をこがないといけない。 もう5分早く起きれば…なんて考えてみるがやはり朝の5分間の睡眠の重要性を考えると仕方ないのかもしれない。 結局俺はいつも自転車を全力でこぐことを選択してしまうのである。 俺が住んでいるのは地方の明らかに過疎化が進んでいる地域だ。 生まれてからずっと住んでいるおかげで田舎弁が定着している。仕方ない話だ。 しかも他の県の人が聞いたら喧嘩腰に聞こえるらしいという厄介な方言だ。 時計を見るとあと5分… アレ?猛ダッシュしたおかげで意外と間に合うかもしれん。
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