第1章

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全力でこいだおかげで間に合った! いつも25分かかるのに今日は15分やん! 俺マジ神じゃね? 「お前今日も汗ダラダラやん。マジキモいわ」 人がベストタイムの余韻に浸っている時になんでいちいち水を差してくるんだこの馬鹿は。 こいつは池田。 下の名前は、としなんとかだったと思うがなんかめんどくさくていちいち覚えていない。 入学当初は同じぐらいの身長だったのにコイツだけ成長しやがった。 最近では完全にアニヲタの道を進んでいる。 まぁ俺もアニメ嫌いじゃないから特に気にならないがクラスの女子は何気に距離を置いているのを俺は知っている。愚かな奴だ。 うるせぇな。俺は今暑くて仕方ないんやからいちいち話しかけんな。 「へー。じゃあなんで首にタオル巻いとるの?」 …いやー、これはアレや。首だけ寒いというか、ファッションというか、なんというかねー。…うん、上手く言えんわ。 「お前ホントに変なヤツやなー」 お前だけには言われたくない。 池田とうだうだ話をしていると担任の三輪先生が入ってきて朝のHRが始まった。
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