第1章

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一部の人しか分からないようなネタを挟んで池田は去っていった。 アニメネタ言うならもっと分かりやすいのにしてくれ、読者の皆様がつまらないだろこのカスが。 今日の授業も退屈だった。 真面目に聞いてるよ?受験生ですから。 そりゃたまには寝ることもあるけど。 教室にはクーラーなんて贅沢なものがついてるせいで、夏なのに暑いどころかむしろ寒いなんていう意味の分からない現象がこの教室では起きている。 人間は涼しいのに地球は暖かくなっていくってのも変な話で、今頃クーラーを発明した人も予想だにしなかった現象に天国で驚いているだろう。 「おーい侑生!飯食おうぜ!」 物を作るときはそれを処分するところまで考えなければならないというのも、発明家たちの発想を妨害してるのかもしれない。 「おい、シカトすんな」 でも逆に発明してもその後を全く考えてないとそれはそれで困るだけで…。 「おーい!」 くそ池田が!人が頭良さそうなこと考えてるのにいちいち欝陶しいヤツだ。 こいつは空気読めないのか? どうやらこいつは本当に俺しか友達がいないみたいで本当に残念なヤツだ。 「何考えとったん?」 お前には関係ないことや。 「どうせ馬鹿なこと考えとったんやろ?お前馬鹿やし」 うるせーな。 悔しいけどこいつ勉強はできるんだよな。 アニヲタのくせに生意気だ。 ちなみに普通物語の主人公はある程度なんでもやれるものだが俺はそんなスーパー人間ではない。
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