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早貴は綺麗に微笑んでいて、 でもどこか泣いていそうで…… また桜の花びらを手で取る作業に入った彼女は、もう決して花びらを掴めることはなかった。 緋村は思わず手を伸ばした。 「……っ先輩!?」 小さく早貴の口から名前を呼ばれる。それがやけに細くて、弱々しい声だったから余計不安に駆られてしまう…… 「……何か、早貴が消えてしまいそうで……」 ━━
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