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花梨は1番隊配属となり総司と一緒に隊士達のいる道場に向かう。
「これから隊士に紹介しますので、まず今日の稽古は私が基本的な事を教えます」
「剣道なら私やってたから、総司さんは強いんですよね!
軽く撃ち合ってみます?」
「いやいや、私はまだまだ剣を磨いてます。そうですね、打ち合いをして力量を見てみましょうか」
道場の中に入ると隊士達は皆正座をしていて、驚いた様に私を凝視している。
「彼はこれから1番隊に配属となりました」
「桃山花梨です!よろしく~」
ザワザワ
「女子だろ」
「入隊試験の時期じゃないだろ」
「美人っつーか可愛い部類だな」
ばれてる
やっぱ名前そのままだしね
「私は男だ!」
「皆さん男の桃山さんに失礼ですよ。文句あるならかかって来なさい、」
ニコニコしながら
この人黒い事言ってるだけど…。ふれちゃいけねーんだよ、空気読めと言わんばかりの迫力だ。
「なんて立派な男なんだ」
「凛々しいなぁ」
意見が変わる隊士達に花梨は同情する。君達はじゅーぶん空気ようでると思うよ。
「では二人一組になって始め!」
そう声をかけると、一斉に勢いよく皆は打ち合いを始めた。
「では桃山さん始めましょうか」
ドクン
胸が高鳴るのがわかる。あの沖田総司と試合が出来るんだ。
二人とも構えた
花梨から動くと総司は竹刀を弾き詰めよってきたが、花梨はしなやかに動き総司のしないを受け流し、
すかさず胴体に打ち込もうとした。しかしかわされる。
隊士達の手がとまり、二人の試合にくぎづけになる。
きずかず打ち合いを続ける二人。
総司は本気になっていた。
なんて楽しい試合でしょう。こんなに強いとは花梨さん、
あなたは何者ですか?
真剣でやったなら互角だが、竹刀となると力の弱い花梨が不利。
……っ。一撃が重い…腕がしびれてきた!
カラン
バシン!
竹刀を落とした花梨に総司は面を決めた。
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