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「あー、やっぱり沖田総司に勝つなんて甘かったか~」
すると防具を外した沖田が何やら目を輝かせて駆け寄ってきた。
「凄いです桃山さん!何処の流派ですか?」
「学校の部活だよ」
「学校の部活?変わった名前の流派ですね」
「流派じゃないけどまぁ良いか、それじゃ私洗濯物あるんで」
そういうと道場を飛びだして洗い場に向かった。
凄い洗濯物の量に唖然としていたが、とにかく近くにあった樽に桶からくんで来た水を入れて擦りつけた。
とにかくこの時代の使い勝手は流石の花梨もわからない事が多い。
すると後ろから藤堂の声がした。
「僕も手伝おうか?今休憩だし」
「うん、ありがと」
「総司とごかくなんだってね」
「藤堂さんも強いんでしょ?」
「僕はまだまだだよ平助って呼んで」
「私も花梨で良いよ」
キャッキャッと話が盛り上がっていり、洗濯を手伝ってもらっていると、
原田と永倉がきた。
「仲良いな。オレも手伝おう!」
腕まくりする原田に永倉がつづく。
「オレも手伝うぜ」
じゃぶじゃぶと原田は水を飛ばしながら鼻歌を歌う。花梨は手伝ってもらっているし、まぁ良いやと思っていたが、水は花梨の顔にまで飛んできた。
「ちょ!原田さん水飛びちり過ぎ」
「細けぇ事気にすんな」
ワイワイ騒ぎながらあっと言うまに、洗濯物は終わった。
「じゃあ僕達は稽古に戻るね」
「うん、ありがと
じゃあね~」
花梨は廊下を磨いて隊子達の部屋を掃除しようと障子を開けると、その惨状に目を見開く。何かへんな臭いとかしてそうだ!
「汚な」
床ざらざらしてるし。
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