入隊

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花梨が目を覚ますと 新撰組の格好をした男の人が数人覗きこんでいる。 私神社で寝てたのか? 変わってると言われてたけどここまでとは… 恥ずかしい… 「隊長目を覚ましましたよ」 「良かった ほうっておこうにも そんな怪しい格好されてるとね・・ 女子がこんな所で寝てたらダメですよ 酔っ払いじゃないんですから気をつけて下さい」 隊長と呼ばれた青年は爽やかに笑いながら言う。 なんか…普通に時代劇ごっこしてるやつに常識知らずみたいな扱いされるの嫌なんだけど… 眉をひそめてヘラヘラした青年を睨む 「いや、寝てたんじゃなくて気絶してました」 花梨の言葉をどうでもよさそうにさらりとながす。 「そうですか。 ところでそれはかなり変わった着物ですね 異国の方でもない様ですし 何処から来たんですか?」 逆に聞きたい。 そのコスプレはいくらしたのかと、 集団でやって恥ずかしくないのかと、 「家からきました」 「・・・」 「・・・」 「頓所へ行きましょう」 青年がそう言うと 花梨は男達に腕を捕まれあるきだした 「??え。何?私何役?」
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