入隊

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「言っとくけど 私も新撰組について調べ始めたばっかりだからね、全員は言えないよ」 近藤は頷いて言う。 「君が知ってるだけ言ってみてくれ」 「斎藤一、 原田左之助、 藤堂平助、 山南敬助あとー・・山崎烝さんとか芹沢鴨・新見錦ペアとか??」 その場が一瞬静まったが、原田は愉快そうにきりだす。 「ま、このけいたいってのもあるし本当なんだろ! オレ原田って言えばわかるよな? 好きな呼び方してくれ」 原田の言葉でみんな自己紹介を始める うん、すぐ順応してくれて凄い嬉しいけど 君達の名前より… 「って。私これからどうしよう」 「何が?」 藤堂が首をひねって聞くと、 「帰る所ないし」 困った顔を斎藤に向けると困った顔を返され、 しばらくした後返事が返ってきた 「おまえの話が本当ならば おまえは少なからず未来を知ってる 万が一こちらの都合が悪くなるような助言を誰かにされたら面倒だ ここにいてもらう他ないだろう」 それは…人斬りの所にいろと? 「だけどここ女人禁制とかないの?」 土方はしれっと言う。 「隊子としておくしかねーな」 「女中は?」 「いませんね そんなのやとってるお金は無いんですよ それに女人禁制なもんで」 「まぁ男のふりしてるだけで後は稽古より家事をして貰えれば良い」 つまり女を捨てろということか、この時代にしてみれば、多分遊女になるより良いかな……
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