第3章…仕事

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第3章…仕事

彼は仕事が遅い。 しかし何事も一生懸命取り組む。仕事に対する姿勢も良い。いつだってまじめに大汗をかいて作業する。 不思議なのは、エアコンの下でひたむきにパソコンを打つキンタキンタのワイシャツの襟元はいつも汗シミをかかさない。 その上、汗っかきのくせにティシャツを着ない。素肌ONワイシャツである。 ふと横を見ると…頭は汗で風呂上がり状態。ワイシャツはバケツの水を頭から被ったほどの汗ジミを作り、真剣な眼差しでパソコンを打ち込む。 まるでグランドでフル回転する人間スプリンクラーだ。 東北育ちのキンタキンタ。 夏はめっぽう弱い男。 それがキンタキンタだ。
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