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チャミを離したくないと思った。
離したら… またチャミがいなくなる。
悲しみから抜け出せなくなる…
抱きしめる手に力が入る。
「ゆちょ……」
「チャンミン… 愛してる…俺は… お前を… 愛してるんだ…」
「ゆちょ…ん… ダメです…」
何でダメなんだ…
チャンミンの表情を見るため少し体を離すと、虚ろな目をして「ダメ…ダメです…」とつぶやいていた。
「チャンミン…」
「僕は…愛されちゃダメ… 僕は幸せになる資格なんて… ないです…
僕は…あの人の…ユノの恋人の人生を狂わせてしまったから…」
「資格がないなんて…
言うなよ……」
何も言うことができない自分に苛立った。
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