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もうじき日が暮れようとしている頃、一人の少年が夕焼けに染まる道を歩いていた。
「おい、待てよ落ちこぼれ」
少年は、立ち止まり声が聞こえた方を向くとそこには同じ年ぐらいの少年達が五人。
・・・・・・全員にやついている。
「・・・・・・なに?」
そう尋ねたが、誰も答えない。その代わりに全員こちらに近づいてくる。
少年は、ため息をつく。
これから自分に起こることを容易に想像することができたからだ。
逃げても、更に悪い方向に向かうだけだ。
振り上げられる少年達の拳に静かに目を瞑る。
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