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「よし、今日で俺との修行は終わりだ」
いきなりそんなことを言われた。
「いや、ちょっと待てよ。まだ初めて3日しか経っていないじゃないか」
「いや、俺がおまえに教えることはもうない。おまえは、俺に勝ったからな。俺は、この里の中でも1,2を争う腕だぞ。明日からのことは、長にでも聞け」
そう言って精霊は、立ち上がった。それにつられて俺も立ち上がった。
「じゃあな、久々に楽しめた。剣の稽古がしたくなったら俺のところに来い」
そう言って、精霊は、去っていった。
「・・・俺ももどるか」
俺も里にもどることにした。今後の修行のことを長に聞くために。
「あっ!!」
帰ろうとしたところで、剣が折れていたことを思い出した。
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