強くなるために

11/12
108618人が本棚に入れています
本棚に追加
/820ページ
「いやいやいや、俺の武器は剣だぞ。他の武器なんか使っても中途半端になるじゃないか」 俺の言葉に長は、あきれたようにため息をついた。 「まったく、それは、おぬしがしっかりと修行すればよいことじゃ。それに手数は多く持っておいた方がよいじゃろう?」 そう言って長は、不敵に笑った。それを見て、俺は顔をしかめた。 「そんな顔をするな。おぬしには、才能があると皆が言っておるぞ」 「だからって・・・・・・」 まだ、了解しない俺に長は、手を上げてそれを制した。 「強くなりたかったのではなかったのか?」 その一言で、俺は修行をすること決意した。 「まあ、明日からもがんばれ。おっ、もうこんな時間か。そろそろ飯にしようかの」 その夜は、長とエレンと夕食を食べ、明日に備えて早めに寝た。
/820ページ

最初のコメントを投稿しよう!