プロローグ

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・・・・・・どれほどの時間が経ったのだろうか、日は完全に沈んでいる。 先程の夕焼けに染まっていた道は今では闇に覆われている。  その道に、先程の少年が倒れていた。 そのぼろぼろになった服や、傷だらけのその体を見ればその少年がどのような目に遭ったのかは言うまでもない。 そのとき、少年は許せなかった。 だが、許せないのは自分をこのような目に遭わせた奴らではなくこんなにも弱い己自身だった。 そして、少年は決意した。必ず強くなると。 強い風が立ち上がった少年の背を押す。これから過酷な人生を送るその少年を励ます様に・・・・・・
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