タイトル†セカンドコンタクト†

Start ～ハジマリ～

マリィは息を切らせながら走って来て、ジャングルジムの棒に手をついて呼吸を整えた。

「どうしたんだ？マリィ？」

「ハァ……ハァ……ク、クラッド……大変よ……」

え？
何かあったのか？

僕はマリィを見つめた。

「……募金箱に五百円入れちゃったのよ！！どうしよう！？」

……知らねーよ。

「コンビニかなんかのやつだろ？店員に言えば出してくれるだろ？」

僕の意見にたいしてマリィは首を横に振る。

「駅前でやってた募金で人が多すぎてダメなの……」

ジャングルジムの上でそっぽを向く兄に対して、募金箱の金を回収したがる妹……。

なんて社会的に迷惑な連中だろうか。

……この２人はいつもそうだよなぁ……。
迷惑な兄妹……。