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私達は公園での会話の後、家路についた。
って言っても途中で別れるのはクラッドだけなんだけど……。
すっかり暗くなった町を抜けて、私達はT字路に差し掛かりクラッドと別れる。
「じゃ、また明日な!クラッド」
「バイバイ!クラッド~!」
私達が手を振るとクラッドは笑いながら振り返してそのまま帰っていった。
私と兄さんは当然ながら、同じ家に住んでるわけだから、家まで一緒だったわけだけど……。
この時、私がクラッドの後を追いかけていたら……。
未来は結構変わったと思う。
でも私はまだ知らなかったんだ。
この後、クラッドや私達を巻き込む大事件が起こるということを。
その先に、誰もが予想しなかったような〈奇跡〉が……起こることを。
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