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コルベット・スカーレット
深夜０時……。
俺は１人でテレビを見ていた。
……はぁ……まさか先輩に彼氏がいたなんて……。
いや、先輩がなんだ！！
俺にはまだワコがいる！！
シェーラがいる！！
リンダも！！
ミユキも！！
まだまだ沢山いる！！
よーし！！
みんなに電話をかけて元気をもらおう！！
『オカケニナッタデンワバンゴウハゲンザイシヨウサレテオリマセン』
あれ……？
じゃ、こっちの子に……。
『オカケニナッタデンワバンゴウハゲンザイシヨウサレテオリマセン』
……みんな……どこに行ったんだぁぁぁぁぁあ！？
俺を置いていかないでくれぇぇぇぇぇえ！！
「カァムバァァァァァック！！」
窓を開けて空に怒鳴る。
隣の部屋から妹のマリィが出てきて俺をぶん殴った。
「近所迷惑を考えなさい！！」
「でも……みんなが……！！」
「でももデマもない！！だいたいね！私の携帯で知らない女の人に電話するのやめてくれない！？」
妹のクセに生意気な奴だ。
だいたいお前の方が声でかいんだよ！！！
……ってあれ？これ、お前の携帯？俺のは？
「こっちよ。はい、どうぞ」
マリィはポケットから携帯を取り出すと俺に渡す。
ここで１つの疑問に気付く。
……こいつこれで警察に電話しなかったっけ……？
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