ライティング・バグ

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「あ・・・」 それはまさしく、光の噴火だった。 太陽のように目を刺す小さな白光体が、旋回を繰り返しながら一斉に天へ登っていく。 そのあまりの勢いに大地は削り取られ、もはや渦の直径は"青年"の背丈の三倍ほどになっている。 「・・・っ」 "青年"が身の危険を感じて逃げだそうとした瞬間、光は一際大きく噴火した。 衝撃に転がった"青年"の上に、同じく噴火の衝撃に飛ばされた小石や砂が落ちる。
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