ライティング・バグ

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なんとか身を起こし、口に入った砂を吐くと、あれほどあった光は消えて無くなっていた。 "青年"は警戒しながらも、噴火口を覗きこむ。 えぐれた大地の中心には、強風で飛んでいった木の根元。 そして僅かに残された、浮遊する光。 "青年"は大地を慎重に降り、光に近付いていく。 それは単純な好奇心に駆られての行動だった。
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