第1章 性転換

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桜が散り始める頃のある早朝……寝ぼけてうまく表現できないが、胸部に違和感を覚えて目が覚めてしまった。 (……何だ?…やけに窮屈だな…) 昨日寝るまで全く感じなかったこの胸のあたりが締め付けられるようなこの感覚。 …別に、不整脈とか、持病を持っているわけではない。断じて。 違和感の正体を確かめようと、体を起こして目線を下ろして確認すると――……なんか、妙に膨らんでいるような気がするんですけど…? (・・・・・・何だ、これ?) 興味本位で、この膨らみを触ってみると―――… 「 !? 」 体中に電気が走ったような感覚……マシュマロみたいな感触……まさかと思ってズボンの方へ手を突っ込んでみると――……昨日の夜まであった「モノ」が無くなってしまっていた… 「な…なんじゃこりゃぁ――Σ(゚ω゚ ;)――!?」 …!?…声まで完全に別人みたいになっているじゃないか!? ダダダダ…――…バタンッ 「何事!!」 「ぅわ!姉ちゃん・・・!?何勝手にドア開けてるんだよ!!」 さっきの叫び声を聞きつけて、姉ちゃんが俺の部屋に飛び込んできた。
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