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□エピローグ□
「あの二人、本当に仲いいなー」
「そだね~」
昼休みに食事を摂る優と奏太を見て、近くで同じく食事をしている大平が呟く。それに涼が相槌を打っている。
「あんたらも大概。人のこといえないけど?」
「うぉ!?」
「お姉ちゃん!?」
突然の綾夏の登場に、大平と涼はほぼ同時に慄く。
「まったく……2大バカップルは……」
いつの間にか、優と奏太ペアと涼と大平ペアの事を指す呼称が生まれていた。
(――でも、二人が仲直りして良かった。……でも何であんなにいちゃつくようになったんだろう。リバウンド?)
*
「あ!ほら、そこに米粒――」
「い。いや! それは自分で取るから!」
奏太に対して完全にデレた優が、人目もはばからずにキスをする要領で奏太の頬についた米粒を取ろうとしている。その攻防を眺めるクラスメイトは各々好きなことを言って笑っているようだ。
「優?少しは落ち着きなさいよ」
「――ぁ、綾夏?」
「!?」
綾夏が声を掛けた時、優の唇が奏太の頬に接しようとする直前だった。
優はきょとんとした顔で綾夏を見つめ、奏太は恥ずかしさからなのか、顔を真っ赤にして、額には冷や汗が。綾夏を見て、「助かった」と言うように息を吐きだした。
「優にお客さん。とりあえず、廊下で待ってもらってるよ」
「ほえぇ?」
―――
――
廊下に出た優を待っていた人物。それは数週間前に一台騒動を巻き起こす原因になった――
「て、寺内、さん……」
満面の笑みを浮かべて、優を見ている
「神原さん!」
「ひ、ひゃい!?」
「文化祭実行委員。やりませんか?」
・・・間・・・。
「え、えぇ!?」
また一騒動起こりそうな予感・・・
「性転換......?」 fin
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