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「濃い先輩だったな…。」
「そ、そうだね」
俺と遥はまだあのインパクトの余韻があるのだが、
「面白い人だった。」
尾田は平然としていた。
(コイツはどんな神経してんだ…。)
と俺は感じてしまう。
「次はサッカー部だね。」
「そうだな。」
「コウくんは、サッカー似合いそう!」
「俺は帰宅部希望だから。」
「もったいないなぁ、コウくんいい体格してるのに。」
俺の体格には2つの理由がある。
1つはボクシングの中継を見て、自分もあんな風な身体になりたいと思ってしまった。まぁ…よくある話だが、それから少しずつ筋トレを始めたら、そこそこの体格になってしまった。
2つめは……これは内緒にしておこう……。
「俺は帰宅部に入部予定。」
「もう…コウくんは…。」
遥は呆れてしまったようだ
サッカー部に到着した。
したんだが!天パーの変な人を見つけてしまった。
「ダメよ、そんなんじゃ。そんなんじゃアナタ、ボールのフレンドにはなれないわ。」
「す、すみません、先輩。」
ボールのフレンドって…。
「さぁ、行くわよ、私達にはグズグズしている暇はないの。あの夕日が私達のゴールなのよ!」
「「「「はい!」」」」
…よく意味が分からない。
分かったのは個性的な先輩だということだ。
「アレは、羽田豪先輩だな。サッカー部の奴から聞いていた通りの人だな。」
……とりあえずツッコむことにしよう。
名前とキャラのギャップあり過ぎるだろ!ハネタゴウって外見してねぇよ!あと、尾田の情報網はどうなっている!!
「…そ、そうなんだ…プッ…」
遥が笑いを一生懸命抑えていた。
人の名前を聞いて笑うのは失礼だと思うがこれはしょうがないと思う。
これ以上は遥が壊れてしまうと思い、俺達は足早にその場から立ち去ることにした。
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