桜井遥編 

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その後、テニス部、陸上部などを回った。とりあえず、変な人がいなくて良かった。後は体育館とプールなのだが…。 「…ぷっ…ゴウって…ぷぷっ…」 遥はどうやら、羽田先輩がツボのようだ。時々、思い出して笑いをたえている。 「遥、大丈夫?」 「うん、大丈夫大丈夫…ぷっ…。」 「…ならいいんだが。」 遥が大丈夫?なことを確認し、体育館にまず向かうことした。 体育館ではエントランスに行くと、バスケ部とバレー部が練習していた。 …………え?変な人?そんなにあちこちにいたら、日本の3割が変な人になりますよ?そしたら、希少性が薄まって、世の中つまらなくなるかと。世の中を面白くする人間は「変人」が多い傾向は周知の事実ではないでしょうか。…すみません、話がズレました。 俺はある人物に気づいた。 「あの人って清水先生だよね。」 そういえば先生の自己紹介の時、 「私、バスケ部の顧問なので是非入部してね☆」 と言っていたな。 「そうだな、バスケ部の顧問らしいからな。」 「清水先生って大人の女性って感じで憧れるなぁ…。」 遥が目を輝かせていた。 「桜井さんも十分大人のレディだよ。」 「あぁ…、うん、ありがと。」 尾田の紳士さがあだになり、遥がちょっと引きつっている。 「そうだ、2人ともちょっと格技場寄っていかないか。」 格技場は室内プールに行く途中にある。 尾田のいきなり提案だが、断る理由もない。 「うん、いいよ」 遥も承諾したので、向かうことになった。
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