∮Puppy Love

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   フェンスをのぼり、安全柵を乗り越え、私はそっと屋上の一番端っこの方に腰を下ろす。  ここはいつ来ても、風とそして何より太陽の日差しが心地良い。私はまたフワァと大きなアクビをつくと、目に大粒の涙を浮かべた。  「ホント訳わかんない」  私はブスッとそう呟くと、静かに配下の街を眺めた。街は静かだった。  
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