∮Puppy Love

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   私はただぼうと街を眺め続ける。  落ちるギリギリの眺めが私は好きで、だから私はこうして毎日毎日、訳もなく学校の屋上へと上った。  蒼い空を雲が流れ、トビが気流に乗って空高く舞い上がる。  そんな風景をぼうと眺めていると、自然と時間が流れ、イヤなことを思い出さずに済んだ。だから私は毎日ここへ通っているのかもしれない。  そう考えると、私ってただ現実から逃げてるだけなのかな? なんて思ったりもしたけど、結局のところはどうなのか、さっぱりとした答えは出なかった。  
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