蕾 -bud-
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「…あ…足が…勝手に…ッ」 いきなり俺の足が1歩、2歩と勝手に動き出した 必死に抵抗しようとするが、それも虚しく俺の足はゆっくりと階段へ向かっていく。 ―カン…カン…―― こんな時に限って廊下や階段には誰もいない。 階段の窓を見ると空を、月をどす黒い雲が覆っていた
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