駒 -piece-

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―バタン…―― 「何だよこれ…」 さっき痛んだ俺の腕には… 「薔薇と…チェスの駒?あれ…鎖も巻き付いてる…」 その駒は馬をかたどった駒でその駒を覆うように鎖が巻き付いている。 タトゥーなんて彫った覚えなど無い。 そもそも事務所はタトゥーを禁止している。 誰かがいたずら描きしたにしては綺麗すぎる。 ―-ジクッ…― 「痛ッ…とりあえずテーピングしとくか…」 俺はテーピングの道具を手に取ると適当に巻き付けて医務室を出た。 幸いタトゥーらしきものは小さくてテーピングで隠せた。  
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