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「よしっ!!」
「あっ、終わったみたい。」
一斉に立ち上がる1年生軍団。そしてバッと、美羅を見るとダッシュで美羅を囲んだ。
「怖っ!」
まるで、餌に群がる鯉状態。(笑)
『『美羅先輩!!』』
『なっ…何?』
流石の美羅も若干、引き気味。
『『お姉様(姉貴)って呼んでもいいですか!?』』
「「『は?』」」
何が起こってるのか、理解不能状態な3人を余所に、美姫達は話を進めていく。
「前から思ってたんです!」
「美羅先輩って、美人だし!」
「でも、性格はカッコいいし!」
「何でそつなくこなせるし!」
「これはもう、お姉様(姉貴)って呼ぶしかないって!!」
そう力説するのは、ダンス部。
「私達も最初は美姫達が言ってる事イマイチ、ピンと来なかったんですけど…」
「今日ので、わかりました!!」
「美羅先輩の切り替えの早さ!」
「愛先輩に言ってる時、態度マジ格好良かったです!」
「そして、何より真之介さんとお似合いでした!」
とダンススクールメンバー。
『あ…ありがと…(最後のは関係なくないか?)』
「だから、お願いします!!」
『『お姉様(姉貴)って呼ばせてください!』』
『えっと…』
愛と真之介を見ると肩を震わせいた。
『(あー、うん。ヤバいね!!)わかった。別にいいよ。』
「!?本当ですか!?」
『うん。ただし、公衆の面前では絶対呼ばないでね?』
『『はい!』』
喜ぶ1年生
彼女達を現実に引き戻す鶴の一声ならぬ二声が響いた。
「ダンス部1年!全員残りの練習時間(1時間)休憩なしで、通すよ!!」
『『え゙!?』』
『お前達、そんな暇あるなら、さっさと舞台上がれ!!位置どり出来ねえだろうが!!』
『『ぎゃあぁぁ!!真之介さんがキレた!』』
ダッシュで舞台に上がる蘭達。
エンドリピートに設定したコンポの前に並んで踊る美姫達。
ようやく、それぞれの練習を開始した。
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